口腔周囲筋ストレッチ
2025年11月05日 09:47
【口腔機能訓練】口腔周囲筋ストレッチ
お口のまわりには、食事や会話に欠かせない筋肉がたくさんあります。
口腔周囲筋とは
口腔周囲筋とは名前の通り、お口のまわりの筋肉のことです。
唇やほほ、舌、あごなどが含まれます。

口腔周囲筋ストレッチはなぜ必要か
年齢を重ねるにつれて、お口の働きは少しずつ低下していきます。
その大きな理由は、お口を動かす機会が減ってしまうからです。若い頃のように元気に活動したり、よく笑ったり、いろいろなものをしっかりかんで食べたりしていれば、自然と顔の筋肉もよく動くので、特別に意識して動かす必要はありません。
しかし高齢になると、加齢や病気による障害でからだが思うように動かせなくなり、人と会う機会も減るため、笑ったり話したりする機会が少なくなっていきます。
さらに、むし歯や歯周病などで歯を失うと、かみやすいやわらかい食べものが多くなり、お口のまわりの筋肉を使う回数も減ってしまいます。
これが続くと、食べることや飲み込むことがだんだんむずかしくなってしまうのです。
筋肉は使わないでいると、どんどん動きにくくなります。お口の働きは、たくさんの筋肉が協力して成り立っているので筋肉が動きにくくなると、お口全体の機能も低下してしまいます。
そこで、お口のまわりの筋肉をストレッチすることが大切です。筋肉の動きがよくなり、お口の働きが改善されるだけでなく、誤嚥性肺炎の予防にもつながります。
やってみよう!口腔周囲筋ストレッチ
舌の訓練
舌には、お口に入った食べものをまとめる、食べものを左右の奥歯に運ぶ、そして飲み込むためのとても重要な役割があります。この一連の動作をスムーズに行うための訓練をご紹介します。

舌の訓練を行うと、同時に舌下腺も刺激されてだ液が出てきます。
だ液腺マッサージに含まれると考えてもよいかもしれません。
唇のマッサージ
唇に力をつけ、食べものをお口に入れる瞬間の食べこぼしを防ぐ目的があります。
唇が乾燥している場合は、保湿剤やリップクリームを使用しましょう。

フェイスマッサージ
入れ歯を使用している方は、入れ歯をはずしてから行います。

フェイスマッサージは、お口のまわりや顔全体の筋肉を動かします。
ついでに中指と人差し指を使い、こめかみも3秒×3回ほど圧迫しましょう。
多くの方が、気持ちがいいと喜んでくれます。