口腔内ストレッチ
2025年11月05日 10:31
【口腔機能訓練】口腔内ストレッチ
口腔内ストレッチは、粘膜のケアを意識して行うことで、より効果が期待できます。
口腔内ストレッチとは
お口の中の粘膜は、口腔ケアの際に発生する刺激により、だ液の分泌が促されたり、お口の筋肉のトレーニングになったりします。
お口は口腔周囲筋ストレッチでもわかるように、外からの刺激も大切ですが、もちろんお口の中からの刺激も必要です。
ここでは、お口の中から筋肉を直接ストレッチする方法をご紹介します。

口腔内ストレッチをはじめる前に
お口の中のストレッチは、粘膜のケアをする際に使う「スポンジブラシ」などを用いて行います。
スポンジブラシを使うときは、必ず一度水でぬらし、しぼってから使いましょう。
もしも、お口の中が乾燥していたり、食べかすがたくさん残っていたりする場合には「ブクブクうがい」がおすすめです。このうがいができる方には、ブクブクうがいをしてもらいましょう。
これにより、食べかすを取り除くと同時に、保湿効果も得られます。
ブクブクうがいがむずかしい方には、つけすぎに注意しながら保湿剤をお口の中にまんべんなく塗りましょう。
保湿剤を塗った後は、少し時間をおいてからストレッチを行うか、スポンジブラシでお口の中に保湿剤を塗りながらストレッチをしてもいいでしょう。
器具の使い方、ブクブクうがいの方法、保湿剤の使い方については以下のページを参考にしてください。
口腔内ストレッチは粘膜のケアにもなります
口腔内ストレッチをする前には、お口の中をきれいにし、保湿をして口腔内ストレッチのしやすい環境をつくります。
つまり「粘膜のケアと重なる部分も多々ある」ということです。
粘膜のケアの際に、ストレッチを意識して行うように、口腔内ストレッチを行う際にも粘膜のケアを意識して行うことで、よりよい効果が生まれるでしょう。
口腔内ストレッチの方法
1. ほほ

ほほのストレッチはお口のまわりの筋肉や、ほほの筋肉の動きをよくするために行います。
ストレッチと同時に、ほほの粘膜のケアもできます。
器具を使わない方法
ストレッチの中には器具を使わずに、指で行うものもあります。

2. 唇

唇のストレッチは飲み込む運動を促し、お口の中の感覚を高め、だ液の分泌を促す効果があります。
このとき、小帯にスポンジブラシがこすれると痛い思いをさせてしまいます。
その手前で動きを止め、小帯を避けてストレッチを行いましょう。
小帯については「唇の内側」にて図解で解説しています。
3.上あご

上あごも細菌が多く付着する場所です。ケアも兼ねてストレッチをしましょう。
「上あご」ページもご確認ください。
4.口腔底(下あごの舌の下にあたる部分)

5.舌

舌に適度な負荷をかけることにより、舌の筋肉を強化するストレッチです。
ケア方法については「舌」「舌苔」ページをご確認ください。
器具を使わない方法
舌を指で直接ストレッチする方法もあります。

ガーゼ以外にも、綿素材の薄手の手袋をして行う場合もあります。