はじめよう!やってみよう!口腔ケア

ガムラビング

2025年11月05日 10:39

【口腔機能訓練】ガムラビング

器具を使わないストレッチ方法もあります。

ガムラビングとは


ガムラビングとは、器具を使わずに指で歯ぐきのストレッチをすることをいいます。

口腔ケアの器具が手元にない場合や、お口のまわりの筋肉が硬いために、スポンジブラシでは柄が曲がってしまって、うまく行えない場合に「ガムラビング」を行います。

また、まだ口腔ケアに慣れていない方の場合は、いきなり器具を使わず、指を使ったガムラビングで「ストレッチをする」ということ自体に慣れていただき、様子を見ながらスポンジブラシなどの器具を使ったストレッチに移行していくとよいでしょう。


ガムラビングの効果

ガムラビングには、次の4つの効果が期待できます。

  1. 飲み込む運動を促す

  2. お口の中の感覚を高める

  3. だ液の分泌を促す 

  4. 歯ぐきや粘膜の血行促進


ガムラビングはこんな方に効果的


ガムラビングは次のような方へ口腔内のストレッチをするうえで、とても効果的です。


  • 舌の動きが悪くなったことが原因で会話がむずかしくなっている方

  • お食事がスムーズにできなくなったように感じる方

  • 指示に従っていただくことが不可能な(意思疎通が難しい)方


お口の中は筋肉でできている部分が多くありますので、ストレッチをすることはとても大切です。

ガムラビングを覚えておけば、役に立つことも多いでしょう。


やってみよう!ガムラビング

お口にふれるときには必ずグローブを着用しますが、ガムラビングは歯ぐきに直接指でストレッチをしますので、注意徹底を心がけましょう


ガムラビングの方法

このとき「桃太郎さん」の歌を歌いながら行うと、リズムよく、楽しく取り組むことができます。


♪  桃太郎さん 桃太郎さん
   おこしにつけたきびだんご
   ひとつわたしにくださいな ♪


1か所につき、ワンフレーズずつ歌いながら行うのが理想ですが、時間が長くなると、逆に負担や苦痛に感じてしまうこともあります。
ケアをする相手の方の様子を見ながら、状況に合わせて進めるようにしましょう。


小帯に注意


歯ぐきのストレッチをする際には、唇の内側にある「小帯」に注意します。

小帯は上下の唇にあり、強くこすると痛みを感じやすく、口腔ケアの拒否につながりかねません。

「唇の内側」ページにて、イラスト入りで解説をしています。事前に確認しておくと安心です。




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