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脱水を防ぐ工夫

2025年11月05日 11:55

【お食事の工夫】脱水を防ぐ工夫

脱水は暑い夏だけではなく、一年中注意が必要です。

水分の役割とは


脱水

私たちのからだの60%は水分です。
体温調節、栄養素や酸素の供給、老廃物の排せつなど、非常に重要な役割を担ってくれているのが、水分です。
水分量が低下し、血液の濃度が高くなると、血のかたまり(血栓)ができやすくなり、脳や心臓の血管がつまってしまい、脳梗塞や心筋梗塞のリスクが高くなってしまいます。

脱水について

一般成人の場合、汗や呼吸、尿や便などで一日に2.5リットルもの水分を失っています。
失った水分と同じ量を補給することが望ましいですが、高齢になると、次のような理由で水分量が不足することが多くなります。



[加齢と脱水の関係]



また、認知症の方は、のどの渇きや脱水の症状に気づかない場合があります。

そのため、介助者ができるだけ本人の様子や状態を確認することが重要です。

脱水予防のために

脱水予防のためには、水分補給が大切です。しかし、実は「水分」=お水だけではありません。
からだの水分の中には、塩分(ナトリウムやカリウムなどの電解質)も含まれています。
水ばかりを摂取していると、からだの水分のバランスが崩れ、悪循環を招きかねません。適切な量の塩分や糖分も一緒に補給することが、脱水予防においてはとても大切です。

脱水予防の3つのポイント

脱水は予防を心がけることで、未然に防ぐことができる症状です。
次の3つのポイントを意識し、脱水を予防しましょう。


[脱水予防3つのポイント]


脱水症状の対処方法

気をつけていても、脱水になってしまうことがあります。そのようなときは、市販のスポーツドリンクや経口補水液を使って水分を補いましょう。これらは薬局などで簡単に手に入ります。

ただし、スポーツドリンクは糖分が多く含まれているため、飲みすぎると糖分の摂りすぎやむし歯の原因になることもあります。脱水のときは、経口補水液が適しています。

また、経口補水液はご家庭でもつくることができます。ぜひ一度試してみてください。

[手作り経口補水液のつくり方]


水1リットルに対して、塩3グラム、砂糖40グラムをまぜます。
お好みでレモンやライムなどを加えてもよいでしょう。




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